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旧名「pikublogの舞台裏的別館」 ピクシブの企画関連話題がほぼ全て。 BL(ML)要素全開なので、閲覧注意。
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十三重(じゅうそう・かさね)
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非公開
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まったり行く予定です。
各記事に警告しますがBL(同性愛)エログロ表現がまれに飛び出します。苦手な方はご注意願います。
ちなみに、ピクシブ同企画参加者は連絡無しでリンク張っていただいて結構です。見つけたらはり返します。
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?×刃音さん前提の観月と刃音さん。
去年の今頃の時間軸でいっていますので、混乱注意。


男の指が紙をもてあそぶ。形を変え色を変え、紙はそれに応える。

男の髪は長く、艶やかな黒い筋を作っていて、
薄明かりに浮かぶ男の姿、というのは 少しばか
り幻想的ともいえそうであったが、しかしろくに覆われていない電球の下では
ただ滑稽なものであった。

彼は悠然と微笑みを形作りながら 紙の形を変える作業を続けていた。

「何をしているんです?」
「紙風船、ご存じじゃあ、ありまへんか」
不意に聞こえた声に、当然のように返す。
足音とともに、ほんの少しいらだちを含んだ声は 男にまっすぐつきたてられる。
「私が聞きたいのはなぜこの時間になっても あなたがここにおられるのかということですよ」
「ご多忙を極められる刃の君におかれましては、 この程度の時間、夜だともいえませんでっしゃろ?」
男はなおも悠然と言葉を紡ぐ。
奇怪なほどにわざとらしい、大阪訛を強めて。

「まあ。事実ですが。 貴方がいつまでもここにいることの方が 私は不思議ですけれども。」
女のはねっ毛をまとめた赤いリボンが揺れる。
言葉こそ丁寧だが、その言葉は容赦がない。 男は異様な長髪を揺らして笑う。
「貴方様にはかないませんわ。 ーちょっとだけ、刃の君とお喋りしたいだけでしたのに」
刃の君、と呼ばれ女はくす、と笑う。
「蝙蝠は私なんて興味なかったのではなかったのですか」
ほんのわずかばかり低くなった女の声。
闇から光の下にでてきたその姿はすらりとして
病的な、とまでいえそうな白い肌と はねた黒髪とパンツスーツで はっきりとしたコントラストを描いていた。
そんな女の浮かべる表情は笑みであったが、 決して穏やかなとはいえそうにもない。
それは男にとってはまあ当然かと 思う程度のことであった。

「刃音様」 男は柔らかな声音で女の名を呼ぶ。
女は大したことのないものかのように というかいないかのように通り過ぎようとした。
―男は緩くその腕を引く。

「いけずはいけまへんよ、間違っていませんのに。」
「間違っていないからですよ、 貴方が本物かどうかなんて、 わかったものじゃありません」
そのつれない返事に男はむしろ、 うれしそうに声を立て笑った。
それにも彼女は不愉快だと眉をひそめるだけだったが。

「・・・ねえ、刃音様。」
「なんですか」
「夜更かしは程々になさってくださいませ」
「・・・貴方は親ですか」
「いいえ、ビジネスの相手です」

はっきりと応えた男の目はわずかに開き、 暗い瞳を彼女に向ける。

「あまり、干渉はしないんじゃないんでしたか」
女は男の昔々の言葉を持ち出す。

男は「蝙蝠」とみずから名乗るだけはあってか、
ずいぶんと組織の中でもふらつき、浮つく存在である。
だから自らに干渉しすぎる人間は好まないし、 彼も人の深いところにはつっこまない。

・・・依頼があって調査しているという例外は 大いにある、というのが問題なのであるが。

だからこそ彼女は完全に気を許すわけにはいかないし
彼もそのあたりを了承している、と思っている。

しかし、彼は踏み込んでくる。
間も、そろそろ近すぎると思うぎりぎりの範囲まで 近づいていた。
「正直、支障を来すような気がしちゃいまして。  出すぎたまねをしましたか?」
男はいつの間にやら懐から取り出していた扇を ゆるり、広げる。
ぱらぱら、小気味よい音を たてて広がるそれの分だけ、男は下がる。
彼女はため息混じりに
「・・・ご心配なく。」
と一言いうのみであった。

「ああ、そうそうアレ。  ご飯食べたらもう一回きますし
その際にもう一度お話聞かせてもらおう思いますんで
・・・この後は・・・さがられるんでしたか」
「私は今日は先約がありまして。
柳にいえばだいたいはわかりますよね?」
彼女の問いに、はい、といいながら扇を仰ぐ男。
その足はすでに、出口に向かっていた。

「楽しんできてくださいませ、刃の君」
後に残るのは、紙風船と柔らかな声。
紙に移したその香りはどこか、 これから会う人を連想するように、彼女には思えた。

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無題
滾っっっったーーー!!!!!!
なんともいえないぬるい関係^q^ハァハァ
あざっす!!!!
enaka 2010/12/14(Tue)13:03:16 編集
enakaさまに
触れそうで触れない、
絶妙なこのバランスがたまらなく好きです。

叫んでいただけて嬉しい限りです。

ではではこめんとありがとうございました!
十三重 2010/12/14(Tue)20:33:33 編集
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